Syntax highlighter

2012-05-12

TLSを実装したった

ようやく動くものが出来た。まだまだ、作りこみが甘いので予期せぬ挙動が起きると直ぐエラーを投げるが、ある意味セキュアであろう。また、セッションの復元も行えない。
現状ではTLS 1.0と1.1に対応している。1.2もサポートをしたいのだが、動作を検証できる環境が簡単に構築できそうにないので、厳しいところではある。多くのサーバーは1.0もしくはで動作しているはずなので大きな問題になるとは思わないが、ハンドシェイクで0x0303を投げるので、1.2対応のサーバーが多くなると問題が起きそうではある。
また、現状ではクライアントソケットのみの対応である。サーバーソケットが必要な状況が当面僕にはないので、しばらくは対応する予定はない。

なぜわざわざ自前で実装したのか?
世の中にはOpenSSLとか優れた実装がたくさんあるのだから、それをおとなしく使えばいいではないか?実際そうしようかなぁと思ったのだけど、ビルド時の依存関係を極力減らしたいのと、暗号ライブラリが自前であるのにさらに他の実装に依存するのがイヤだったというだけ。ビルド時の依存関係は、現状Windowsでのビルドを極力簡便にするため。現状ではWindowsでのビルドはネットに繋がってさえ要れば何も用意することなくビルドが進むようになっている(もちろんCMakeとVCは要るけど)。この方針を崩したくなかった。
また、Cの実装はたくさんあるけど、Pure Scheme(Lispを含めても)な実装ってないのであってもいいかなぁと。

セキュアなの?
実装上のセキュリティーホールはまだまだあるだろうとは思う。サーバーの証明書を検証してないし。また、実装してて思ったことだが、TLSは暗号セッションが始まってしまえば現状安心して使えるプロトコルだと思うが、ハンドシェイクの段階から盗聴されていた場合はその限りではないと思う。理由はこの辺

急いで作った理由はOAuth使ってTwitterに呟いているときに、TwitterのAPIにはhttpsがあることに気づいたから。折角だし、セキュアなOAuthにしてしまいたかった。思いの他時間がかかったが、動くのそれまでの苦労が吹き飛ぶ。

No comments:

Post a Comment