Syntax highlighter

2014-03-24

マクロ展開器

最近R6RS/R7RSのマクロのエッジケースを攻め込むような呟きをTwitterで目にして、ちと本格的になんとかしないとなぁという気持ちに駆り立てられている。Sagittariusのマクロ展開器は(恐らく*1)R6RSが要求しているものに完全には準拠していない。

現状でRacket(多分)、SagittariusとYpsilonを除くR6RS処理系はpsyntaxもしくはAndre van Tonderの展開器を使っていると思われる*2。どちらもR5RSの処理系にR6RSの要求するライブラリとsyntax-caseを追加するものである。一時期、Andre van Tonderの展開器をフロントエンドにしようかなぁと思ったりもしたのだが、自前でライブラリシステムを持っていると非常に相性が悪いので止めた経緯もあったりする。(R5RSでポータブルに作られている性質上、処理系が用意しているモジュールシステムのことは考えず、単一の名前空間上にリネームして全てを定義しているため)

 現状の実装で何が一番問題かと言えば、自分が今一理解していないとい点は除いて、マクロ展開とコンパイルが同時に行われているために展開時もしくはマクロコンパイル時に識別子とシンボルが混在していることだろう。これによって環境を参照する際に余計なことをしていて今一よく分からない状態になっている。二つの処理を一つのパスで行うことに利点もあるのだが、現状だと今一利点を享受できてない上に欠点の方が目立っている感がある。

とりあえず、利点と欠点をまとめて今後の方針を考えることにする。

【現状の方針】
<<利点>>
  • オーバーヘッドが少ない(はず)
  • syntax-caseは完全に分けて考えられているのでブートコードの生成時に依存が少ない
 <<欠点>>
  • マクロ展開の結果が見辛い
    • これはIFormからS式に戻すのを作ればいいだけだが
  • マクロ展開時に識別子とシンボルが混在する
【マクロ展開フェーズを作る】
<<利点>>
  • (うまくやれば)展開後の結果に識別子が減る
    • 仕組み上無くせるわけではない
  • ある程度マクロ展開が楽になる(はず)
<<欠点>>
  • 展開器とコンパイラの二重実装
  • オーバーヘッドが大きい(気がする)
どっこいどっこいな気がしないでもないし、展開フェーズを設けたからといって実装が完璧になる補償もない。う~ん、やはり当面は現状の方針でいった方がいい気がするな。

*1 エッジケースなのでこれが仕様の範囲なのか未定義なのかよく分かっていない
*2 Vicare/Ikarus/Iron Schemeはpsyntax、LarcenyはAndre van Tonder、Moshは両方。Guileは知らない。Biwa Schemeはsyntax-caseをサポートしてない。Chezはpsyntaxに近い何かじゃないかな。

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