Syntax highlighter

2013-03-21

Bignumの最適化

事の発端は以下の記事
#:g1: XCLがSBCLより速いところ
最終的に行き着くのはBignumのexptでそいつが遅いことは実は分かっていた(手元のマシンで測ると、Gaucheで20秒ちょっと、Sagittariusでは30秒以上かかっていた)。っで、まぁ、遅いのは気に入らないので何とかならないかと無い知恵と頭をフル回転させることにした。

大抵Bignumが遅い一番の理由はメモリである。で、実装を見てみると豪華に作っては捨てるを繰り返していたのでここを何とかしようと頑張ってみた。ちょっとしたベンチマーク。
(import (time))
(time (begin (expt (* 100000 100000) #x2FFFF) 1))
乗数が半端なくでかい場合という感じのもの。結果(上が0.4.3、下が開発版)。
% sash test.scm

;;  (begin (expt (* 100000 100000) 196607) 1)
;;  147.578838 real    147.4670 user    0.000000 sys

% ./build/sash.exe test.scm

;;  (begin (expt (* 100000 100000) 196607) 1)
;;  28.751352 real    28.68900 user    0.016000 sys
大きく効果があった感じがする(とは言っても5倍か)。ついでにこの記事の元になったベンチマーク結果。
% sash test.scm

;;  (begin (^^ 10 6) 1)
;;  33.010235 real    33.01000 user    0.000000 sys

% ./build/sash.exe test.scm

;;  (begin (^^ 10 6) 1)
;;  4.867294 real    4.867000 user    0.000000 sys
7倍程度の高速化。まぁ、何が悲しいかと言えば、これでもYpsilonに並んだ程度なのと、Mosh(gmp)より50倍程度遅いことか。ま、SBCLに並んだということで満足してしまおう・・・

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